私たちの分析では、イングランドにおける10億車両キロ当たりの他の道路利用者の死者数を計算している。これは、特定の車種による一定の走行距離の結果、他の人が何人死亡したかを算出するものである。この計算には、車両1台のみが関与する衝突事故による同乗者の死亡は含まれていない。自動車による移動距離の5分の1弱(18%)は、5マイル未満の移動によるものである。これらの移動距離の約半分をサイクリングに移行できたとしよう。現在自動車で移動している距離の9%を高速道路以外の道路にシフトすると、年間140億kmになる。私たちのデータによると、自動車に関連した他者死亡事故は毎年619件発生している。つまり、自動車走行距離が9%減少すれば、年間56人の他者死亡が減少することになる。自動車の平均乗車人数は1.6人なので、年間220億キロの自転車走行距離が増えることになる。これは現在の低いレベルから5倍の増加である。人口がイギリスの3分の1のオランダは、2016年に155億キロの自転車走行距離を記録した。この割合から計算すると、年間220億キロの自転車利用が、年間27件の他者死亡事故につながると予想される。合計すると、自動車から自転車へのシフトは、年間29人の他者死亡を減らすことになる。自動車から自転車へのシフトを支持する理由はたくさんある。サイクリングが大幅に増えれば、身体活動に大きな効果がある。身体活動による健康効果を計算するツール "Impacts of cycling "は、サイクリングが5倍に増加すれば、イングランドで年間1000人以上の早死を防ぐことができるとしている。